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【韓国エッセイ】게으른 게 아니라 충전 중입니다(怠けているのではなく充電中です)を読んで思うこと

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こんにちは!けい(@writtenbykei)です

最近、韓国エッセイの게으른 게 아니라 충전 중입니다(怠けているのではなく充電中です)”を読みました。

数年前の韓国留学時から勉強がてら韓国の本を読んでいるのですが、韓国の本って表紙や中身に可愛いイラストが使われていることが多くて、思わず’パケ買い’したくなることがあるんですよね。

この本も最初手に取った理由は「イラストが可愛かったから」なのですが、実はこの本の作者でありイラストレーター”죽고 싶지만 떡볶이는 먹고 싶어(死にたいけどトッポッキは食べたい)”でもイラストを描かれている、댄싱스네일(ダンシングスネイル)さん。

”죽고 싶지만 떡볶이는 먹고 싶어(死にたいけどトッポッキは食べたい)”
長期にわたり韓国でベストセラー、うつ病患者とその医者の対話が書かれた本。

 

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日本人はあまり馴染みがないかもしれませんが、”죽고 싶지만 떡볶이는 먹고 싶어(死にたいけどトッポッキは食べたい)”は韓国で長期に渡りベストセラーになった本なので、「あれ?この絵どこかで見たことあるぞ」と手に取る方も多いそう。

 

裏表紙の「みんなログアウトしてくれますか?」というパワーワードが印象的

 

ということで今回は、게으른 게 아니라 충전 중입니다(怠けているのではなく充電中です)”を読んで印象に残った部分や思ったことを書いていこうと思います。

게으른 게 아니라 충전 중입니다(怠けているのではなく充電中です)

自尊心泥棒注意報

あらゆる変な人の中でも特に’自尊心泥棒(他人を侮辱しさりげなく顔色を伺うようにして自ら自尊心を害するように仕向ける人)’に出会ったときは注意しなければならない。

(中略)

そうだ。彼は今までの私の不幸と自分の今を比較し、相対的優越感で自分の存在を確認してきたということだ。

게으른 게 아니라 충전 중입니다(怠けているのではなく充電中です)より意訳

 

うわぁめちゃくちゃこういう人いるーと思ったんですが、作者はさらに「しんどい時だけ会いに来るタイプの自尊心泥棒もいるため、ある程度で’ストップ!’をかけないといけない」と言っています。

他人の’感情のゴミ箱’の役割をすごく長くやりすぎると、お互いが少しずつ当たり前に感じるようになり、有り難さと申し訳なさを感じなければいけない適正線を失ってしまうこともあるからだ。

こうして当たり前じゃないことを当たり前のようにやってあげていると、まかり間違えば自分の自尊心まで影響を受けることになる。

게으른 게 아니라 충전 중입니다(怠けているのではなく充電中です)より意訳

 

友だちの’感情のゴミ箱’をしてあげることも大切ですが、あまりにも長くやりすぎてもお互い良いことがないのは事実。’感情のゴミ箱’をしてあげるのが友だちというわけではないですしね。

実際ずっと仲のいい子たちは会っても愚痴らしい愚痴は言わずにゲラゲラ笑っていることの方が多いなと思いました。

 

ばかな行動をしたからといってばかな人間になってはいけない

大人になったからといって、全てが大人のようになるわけではないようだ。
まだまだ幼稚で、自分と他人を傷つけて、後悔と反省をしながら同じミスをする。

(中略)

しかしそれは単に私たちが人間という証拠だからかもしれない。だから後悔することがあるのなら自己嫌悪に陥る前に終えて、前よりもいい人間になろうと努力することで十分だ。

게으른 게 아니라 충전 중입니다(怠けているのではなく充電中です)より意訳

 

実際に鬱を経験された作者さんだからこそ、説得力のある言葉。

反省をすることは大事だけど反省し過ぎても辛いだけ。次しないように気をつけようと前向きに考えることが大切、と改めて考えさせられた文章です。

”게으른 게 아니라 충전 중입니다(怠けているのではなく充電中です)”には文字だけではなくも使ってわかりやすく伝えているページも多いので、そちらも少しご紹介。

 

人間関係にも賞味期限がありますか

自分のミスじゃないことで誰かとの関係がねじれてしまい気分が落ち込むとき、こう考えると気持ちが楽になる。

ただ、この関係の賞味期限が過ぎたというだけである。

게으른 게 아니라 충전 중입니다(怠けているのではなく充電中です)より意訳

 

仲の良かった友だちと疎遠になることをアボカドとマヨネーズ、ケッチャプを使って上手に表現されているこちらのページ。

「そうか〜賞味期限が過ぎただけだったのか」と、なんとなく疎遠になった人たちを思い浮かべました。うじうじせずに思い出ボックスから抜け出したアボカドちゃんが素敵。

 

人生を雑に生きたいのに勇気が出ないとき

時々、人生を雑に生きたいときがある。

・1+1(ひとつ買うともうひとつ無料)なのに1つだけ貰う
・他人の視線を気にせず服を着る
・シャワーしないで寝る

これがわたしの小確発(*小さくて確実な挑発)

게으른 게 아니라 충전 중입니다(怠けているのではなく充電中です)より意訳

 

韓国では数年から소확행(小さくて確実な幸せ)という言葉が流行していますよね。それをもじって소확발(小さくて確実な挑発・소소하고 확실한 도발)と言っているところにセンスを感じます。

とくにワンプラスワンなのにひとつしか貰わないところには声を出して笑いました。ささやかな反抗すぎて。(笑)

 

と、他にも付箋を貼ったページはたくさんあるのですが今回はここまで。

思いのほかサーっと読み終えてしまって自分でもびっくり。文章ばかりの本だと途中で飽きてしまうことが多かったのですが、ちょこちょこイラストを挟むので飽きずに読み切ることができました。

たまにクスッと笑ってしまうページもあるので、韓国語のエッセイ初心者にもいいかもしれない。

 

最後にダンシングスネイルさんのゆる〜いイラストはインスタグラムでも見ることができますので、気になる方はフォローしてみてください。

 

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では!また次の記事でお会いしましょう。